アシアナ航空、広島空港の滑走路で離脱、中軽傷者は25名

  • 2015年4月15日

 アシアナ航空(OZ)の仁川発広島行きOZ162便は4月14日20時5分、広島空港で着陸中に滑走路を離脱した。OZによると、運航機材はエアバスA320型機で、機体の製造日は2007年8月30日。搭乗者数は乗客が73名で、乗員は運航乗務員2名、キャビン乗務員5名、整備士1名の計8名。このうち、中軽傷者は日本人18名、韓国人4名、中国人2名、アメリカ人1名の計25名で、健診後に24名は帰宅し、日本人1名は打撲により1日入院した。

 大阪航空局広島空港事務所によると、広島空港では事故の調査のため滑走路を閉鎖。4月15日18時時点で、15日に同空港に運航する予定だった60便のうち59便の欠航が決定した。また、復旧の目処は立っておらず、16日以降の予定は決定していないものの、欠航となる可能性があるとした。

 OZでは、今回の事故対応のため、4月15日6時30分に現場支援班と関係者らが搭乗した特別機を運航。該当便にはOZ職員37名、韓国国土交通部の事項調査団8名の計45名が搭乗し、今後は現地での事故対応や搭乗者の支援などの任務を実施する予定という。また、対象便の搭乗者の家族には、定期便座席を用意する計画だ。

 また、今回の事故に関連し、発券済みの航空券を対象に、4月14日から28日までに払戻手続きをおこなった利用者の払戻手数料を免除。払い戻しは予約営業センターで受け付け、旅行会社経由で購入した人には、航空券購入元への問い合わせを求めている。

 なお、対象便を操縦した機長の総飛行時間は8233時間で、副機長は1583時間という。