堺に「利晶の杜」オープン 文化観光拠点として期待/大阪
堺市に3月20日、文化観光拠点施設「さかい利晶(りしょう)の杜(もり)」がオープンした。堺出身の千利休と与謝野晶子を顕彰し、茶室体験や晶子の実家などが再現されている。年間20万人の来館を見込む。
開設記念式典で堺市の竹山修身市長は「今年2015年は、大阪夏の陣により焦土と化した堺が復興への第一歩を踏み出してから、ちょうど400年目にあたります。この節目の年に、堺の偉大な先人を顕彰する施設が完成したことは、堺の歴史にとって意義深いものと感じています。堺市民の誇りや愛着『シビックプライド』を体現する施設となるものです」と話した。
利晶の杜は鉄筋2階建て延べ3500平方メートル。1階は「千利休茶の湯館」として茶の湯文化を分かりやすく展示し、茶室を再現。茶の湯を学べる体験施設を設けた。2階は「与謝野晶子記念館」として、生家「駿河屋」を実物大でつくり自筆書簡や愛用品など約100点を展示している。
堺市では、市内周遊バスの発着や大型バス駐車場を備えることから市内観光の拠点施設と位置づけている。
情報提供:トラベルニュース社