東京商工リサーチ（TSR）によると、新潟・岩室温泉で「旅亭 松葉屋」を経営していた松葉屋が4月7日に事業を停止し、事後処理を砂田徹也法律事務所の砂田徹也氏に一任した。今後は任意整理を予定する。負債総額は約1億7000万円。

　松葉屋は1907年に創業。「源泉から一番近い宿」をキャッチフレーズとし、新鮮な魚介類を使った料理などで固定客を抱え、98年2月期には約1億9000万円の売上高を計上していた。しかし、不況の長期化や他社とのサービス競争の激化などにより利用客は年々減少し、2014年2月期の売上高は約6400万円にまで落ち込んでいた。以前から債務超過に陥っていたが、資金繰りが限界に達して今回の事業停止に至ったという。