観光庁、訪日向け「手ぶら観光」ロゴ決定-物流業界と協働
観光庁はこのほど、国内の宅配サービスを活用して、訪日外国人旅行者が滞在中に大きな荷物を持ち運ぶ不便さを解消する「手ぶら観光」の促進に向け、サービスの拠点を明示する共通ロゴを発表した。公募により決定したもので、6月頃から申請の受け付けを開始する。観光庁では日本政府観光局(JNTO)、旅行会社、宅配事業者などと協力して、ピーアールを推進する考え。
国土交通省では2013年度から、訪日外国人旅行者が手ぶらで観光できる環境を整備するための検討を、物流業界および旅行業界の関係者と進めているところ。訪日外国人旅行者に対して実施したアンケート調査では、日本の宅配運送サービスに対しては利用したい意向が強かったものの、認知度が低いことなどが明らかになったという。
共通ロゴマークのデザインについては、政府が海外で訪日観光プロモーションをおこなう際に使用している「Japan. Endless Discovery」と調和したものにした。観光庁では掲出のための基準として、スーツケースや壊れ物を含む土産品の配送または一時預かりをおこない、特定エリアに当日配送または翌日配送が可能であること、英語による対応が可能であること、補償内容をわかりやすく掲示していることなどを挙げている。