北陸新幹線沿線、開業効果顕著に 楽天トラベル宿泊予約動向
間近に迫った北陸新幹線金沢開業。沿線各地の観光PR合戦はスパートの一手となり、盛り上がりはいよいよピークに。楽天トラベルが3月2日に発表した同新幹線沿線エリアの旅行動向を見ても、沿線各地の宿泊予約が軒並み前年を大きく上回るなど消費者の注目度も俄然高まってきたようだ。
楽天トラベルの3月14日-5月6日宿泊の予約実績では、宿泊予約人泊数は石川、富山、新潟、長野の沿線各県に、周辺の福井、岐阜を加えた6県全体では前年同期比47.5%増。県別では石川同85.0%増を筆頭に、長野同46.1%増、富山同42.8%増、福井同40.6%増、新潟同32.1%増、岐阜同31.0%増と各地とも大幅に増加している。特に北陸3県は新幹線開業を見据えたPRが奏功したのか好調の度合いが強い。
なかでも新幹線終着・金沢駅を擁する石川県の伸びが目立つ。金沢市と周辺エリアは同103.1%増と伸びが目覚ましく、加賀温泉は同66.9%増、和倉温泉は同55.2%増、能登は同52.7%増などほぼ全県で好調と言える結果になった。
富山県では新駅ができる黒部宇奈月温泉周辺が同137.5%増と2倍強に。新幹線は延伸しないものの福井県でもあわら・三国が同43.8%と開業効果はみてとれる。
そのほか、長野県では善光寺が話題の長野市周辺が同103.0%増。岐阜県は奥飛騨が同49.3%増、白川郷が同46.1%増、新潟県は上越・妙高・糸魚川が同32.9%増と北陸以外でも波及効果は大きい。
情報提供:トラベルニュース社