日系2社、1月の国際線旅客は1.3%増、ANA牽引-利用率はJAL

  • 2015年3月8日

 日本航空(JL)と全日空(NH)の2015年1月の国際線輸送実績で、2社合計の旅客数は前年比1.3%増の121万5716人となった。JLが1.7%減の63万6914人と前年を下回った一方、NHは4.9%増の57万8802人と数を伸ばした。ただし、NHは座席供給量の増加率も高かったため、ロードファクターはJLが2.4ポイント減の71.9%、NHが7.7ポイント減の67.7%と逆転している。

 JLについて旅客数を路線別で見ると、東南アジアが8.5%増の26万4417人と好調で、公表している路線区分では唯一プラス成長。このほか太平洋線が1.9%減の14万7864人と前年並みであったほか、グアムが4.2%減の1万3766人、オセアニアが5.5%減の1万2715人などとなった。

 また利用率でも、最も高かったのはオセアニアで80.8%、次いでグアムが79.3%となった。前年と比較すると、韓国が座席供給量を17.6%減と絞ったことで3.7ポイント増の76.2%となったほか、東南アジアも1.0ポイント増の72.6%となっている。


 一方、NHは旅客数、利用率ともに欧州が特徴的。NHは1月に欧州線で12.4%増の5万1142人を運んだが、座席供給量を36.4%増としていたため、ロードファクターは12.5ポイント減の59.4%となった。

 このほか、アジア線は旅客数が7.4%増の39万5461人でロードファクターが2.1ポイント減の69.1%。北米・ホノルル線は旅客数が4.2%減の13万2199人となり、ロードファクターも10.7%ポイント減の70.5%と苦戦した。