スカイマークのブランド再生、広告制作のTYOが支援

  • 2015年3月8日

 民事再生手続き中のスカイマーク(BC)は3月6日、広告コンテンツの戦略、企画、制作を展開するティー・ワイ・オー(TYO)の業務支援を受け、ブランド再生をはかると発表した。BCでは早期事業再生に向けた事業改革に取り組んでいるところ。企業ブランド設計に携わってきたTYOと協力することで「BCの本来の強みを世の中に知ってもらい、ブランドを広めたい」(BCマーケティング広報課)考えだ。

 BCは投融資の有無を問わない業務支援スポンサー企業の募集をおこなっており、TYOによると同社も応募。ブランドの再構築こそがBCの事業再生に最も重要な課題の1つとの考えから支援を表明しており、今回は投融資を伴わない支援意向についてBCによる選考を経て、正式に支援をおこなう企業の1社になったという。

 今後はBCの再生を支援しているインテグラルと協議の上、BCブランドの再生に必要であると判断される領域のクリエーター、関連スタッフ、ノウハウなどを無償で提供していく。例えばブランドアイデンティティーの構築やプロモーション、客室乗務員などのサービス開発などを提供できるとした。

 TYOは1982年4月2日設立の会社で、同社を中核としたTYOグループを形成。企業ブランドを含む全ての広告コンテンツの戦略、企画、制作を実施している。グループ会社は9社、資本金は18億4800万円。不動産や小売業、食品、自動車、情報通信、製造業などの大手企業100社や、電通、博報堂、アサツーディ・ケイなどの大手広告代理店と取引がある。航空会社については、今までCMなどの広告の作成に携わってきたという。