リーディングホテルズ、業界との関係深化-上位顧客好調

  • 2015年3月3日

LHW欧州・中東・アフリカ・アジア太平洋担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・ホー氏(右)、日本支社長のベティー・オザキ氏(左) ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(LHW)日本支社長のベティー・オザキ氏はこのほど本誌取材に応じ、今後は旅行会社との関係を強化し販売拡大に繋げていきたい考えを語った。

 オザキ氏は2006年から2012年までLHW日本支社長を務めており、アジア太平洋地域担当ビジネス・パフォーマンス・ディレクターの職を経て今年1月1日に帰任。オザキ氏によると、離れていた2年で取り扱いの多い旅行会社100社の顔ぶれが変化し、ハネムーナーや富裕層の旅行、クルーズなど市場や顧客属性に特化した小規模な旅行会社が伸びていたという。

 こうした状況についてオザキ氏は、ホテル流通の中でオンライン販売が増加しているのは間違いないとしつつ、「ハイエンドのお客様にとって自ら手配するのは面倒。電話1本で済ませたいというニーズはある」と指摘。その上で、旅行会社は「なくてはとてもやっていけない」パートナーであると強調し、関係を深めていきたいと意欲を語った。

 なお、2014年は円安傾向にはあったものの経済動向もあってか上位顧客が良く動いたという。ただし、12月以降はテロなどの影響で減速傾向。LHWが強みを持つ欧州のハイシーズンである夏に向けては、「何かを語るのはまだ早い」とし、市場動向を注意深く観察しつつ旅行会社との関係強化などの施策を通して需要を喚起していきたい考えを示した。