マレーシア、4月から初の消費税導入、外国人旅行者には還付
マレーシア政府観光局によれば、同国は2015年4月1日から、初めての消費税導入実施する。税率は6%で、日用品や食品の一部については免税または減税対象となる。マレーシアを訪問する外国人旅行者にも同率で適用するが、観光客向け免税システム(TRS)により、要件を満たす購入品については還付請求をおこなうことができる。
TRSでは、有効なパスポートを保持していることや、過去3ヶ月にマレーシアで雇用されていないことなど、消費税払戻に関する要件を満たした外国人観光客は、マレーシア国内の国際空港から出発する際に還付を請求することが可能。その際には、マレーシア税関によって承認された登録販売店で購入した対象商品が、単品で税込300マレーシアリンギットを上回るか、同一店舗での購入総額が税込300リンギットを上回ることが条件となる。同観光局によれば、一部商品については事務手数料が発生する場合もあるという。
外国人観光客は、登録販売店で必要な書類を取得した後、空港の消費税払い戻し申請カウンターで書類を提出。申請が許可されたら、払戻カウンターに書類を提出するか、TRS用投函箱に投函すると、現金またはクレジットカード口座への振り込みで返金される。
なお、ワインやスピリッツなどの酒類、タバコおよびタバコ製品、貴金属や宝石、 購入後にすべてまたは一部がマレーシア国内で消費された商品などはTRSの対象外となる。