ドバイ、報奨旅行の誘致強化、利便性や安全性などアピール
ドバイ政府観光・商務局とドバイ・コンベンション&イベント・ビューロー(DCEB)はこのほど、「ドバイ MICEセミナー&ワークショップ 2015」を開催した。ドバイ・ビジネス・イベンツ セールス&コンベンションサービスマネージャーのカリーナ・ランス氏によると、日本でMICEセミナーをおこなうのは2013年に次ぎ2回目。ランス氏は冒頭の挨拶で「私達の使命は、ドバイにより多くのイベントや報奨旅行を誘致し、ドバイを『インセンティブに最も適したデスティネーション』として認識してもらうこと」と意欲を示した。
ドバイ政府観光・商務局によると、2013年の全世界からの宿泊者数は約1100万人。MICEでの訪問者数は全体の約40%という。日本人宿泊者数については2013年が前年比4.5%増の7万3292人で、2014年は約8万人に増加する見込み。MICEでの訪問者数の統計は発表していないが、年々増加傾向にあると説明した。
ランス氏はMICEのデスティネーションとしての魅力について、国際会議に対してはビーチエリアやダウンタウンがコンパクトにまとまっていて利便性が高いことや、ホテル数の多さなどをアピール。報奨旅行については、近代的な都市と砂漠のコントラストを楽しめることを説明した。
また、ランス氏は訪問者数の増加に向けて、今後も旅行会社向けにMICEセミナーを開催し、デスティネーションの魅力を訴求していく考えを表明。日本の旅行会社には、可能な限り最新の情報を提供したいとした。
セミナーでは、ドバイ政府観光・商務局旅行業界担当マネージャーの中谷リナ氏がプレゼンテーションを実施し、「東京の人口10万人あたりの犯罪発生率は30.4%だが、ドバイは6.7%と低い」と述べ、安全性の高さを強調。同局はMICEでドバイへ渡航する団体へのサポートとして「2015ドバイ・インセンティブ・パッケージ」を用意しており、団体人数に合わせて記念品や博物館の入場券などを提供している。