ユナイテッド、燃油サーチャージ円建てに、全日空と同条件
ユナイテッド航空(UA)は2月26日、4月1日以降の日本販売分の燃油サーチャージの適用条件を、米ドル建てから円建てに改定した。燃油サーチャージの適用条件については先ごろ、日本航空(JL)と全日空(NH)が日本販売分について米ドル建てから円建てに変更したところ。UAは今回の変更について、「NHとのジョイントベンチャーで利用者に不都合がないよう、同じ料金体制で提供する」と説明した。
適用条件は全てNHと同様に改定。燃油サーチャージの徴収を止める基準となるシンガポールケロシン市況価格については、1バレルあたり60米ドルから6000円に変更する。現在の為替レートでは60米ドルは約7140円で、逆に6000円は50.4米ドルに相当。これまでは市況価格が2ヶ月平均で60米ドルを切った時点で燃油サーチャージの徴収を止めていたのに対し、現状では50.4米ドル未満に下がるまで待たなければならなくなった。
4月1日から5月31日発券分については、日本発運賃の燃油サーチャージを値下げする。12月と1月までのシンガポールケロシン市況価格は平均71.02米ドルで、同期間の為替平均1米ドル118.85円を乗じれば8441円となるため、設定額が最も低いソウル線は1000円から500円に、最も高い米国本土線と中南米線は1万4000円から1万500円に値下げする。ただし市況価格71.02米ドルを現行の適用条件表にあてはめると、ソウルは300円、米国本土は7000円となるため、現在の為替レートにおいては実質的な値上がりとなる。詳細は以下の通り。
▽UA、燃油サーチャージ額(2015年4月1日~5月31日)
路線/改定後/現行
米国本土、中南米/1万500円/1万4000円
ホノルル/6000円/8500円
シンガポール/4500円/6500円
グアム、サイパン、ロタ、パラオ/3000円/4000円
その他ミクロネシア、マニラ/4500円/6000円
ケアンズ/1万500円/1万3000円
ソウル/500円/1000円