HAnaviと富山県、訪日の誘致拡大に向けて提携、国際旅行博に出展も
H.I.S.ANAナビゲーションジャパン(HAnavi)と富山県は2月25日、訪日旅行需要の誘致強化に向け提携を開始する。提携では航空機を利用した北陸地方への誘致を強化し、羽田/富山路線の需要増加をめざす。
今後は、2月25日から3月1日に開催される「タイ国際旅行博(TITF)」のHISブースで、富山県「雪の大谷」の写真を掲載した大型紙袋を配布。さらに、TITFではタイの有名俳優による富山県の紹介などを実施するほか、全日空(NH)国内線を利用したHAnaviと富山県による旅行商品も販売する。
また、来年度はHISの海外店舗が多くあるタイや、事業拡大をおこなっているインドネシアを中心に、旅行博やHIS店舗での重点的な販売促進を実施。また、販売スタッフ向けの研修旅行などを順次展開し、富山県の認知度向上や情報発信、販売促進など総合的な誘致活動をおこなう。
富山県によると、同県への訪問者数として発表している立山黒部アルペンルートへの団体観光客数は、2014年4月から11月までで90万9000人。このうち、外国人は17万800人という。現時点では提携による目標は定めていないが、昨年はタイからの団体観光客数が前年より50%以上増加したことから、提携による旅行需要の拡大を期待しているとした。
なお、HAnaviはNHが展開する国内線とHISの宿泊予約サイト「スマ宿」などを組み合わせて、個人向けの国内旅行を提供。海外での販売はHISの海外店舗が担っている。