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日本旅行、15年上期に「値ごろ感」重視の新商品

  • 2015年2月9日

(左から)日本旅行執行役員海外旅行事業部長の西川隆祥氏と同社海外旅行事業部担当部長の永尾邦洋氏 日本旅行は2015年上期商品で、最重点方面のヨーロッパにおいて、重点顧客層と位置づける熟年・シニア向けに、「値ごろ感」を訴求した新商品「感動のシンフォニーヨーロッパ」を設定した。日本旅行の価格訴求型商品「ベストBUY」と「ベストエクセレント」の中間との位置づけで、ベストBUYより平均約5万円程度高いゾーンの商品だ。

 同社執行役員海外旅行事業部長の西川隆祥氏は「価格と内容のバランスの見直しをおこなった」と説明。「今までは価格が高くても内容が良ければ売れた」が、現在は価格も手ごろなものを求める傾向にあると話し、既存2商品の中間層の取り込みをはかる考えを示した。新商品では、ホテルで行程中1回名門ホテルに泊まるなど、メリハリをつけることで値ごろ感を出した。

  また、同社海外旅行事業部担当部長の永尾邦洋氏は、旅行代金の変動について言及。2014年は円安で旅行代金が上昇し、消費者が旅行をし難くなる傾向にあったが、燃油サーチャージの減少で利用者には昨年よりも料金面でのメリットを提供できると語った。特にヨーロッパなどの長距離方面に恩恵があるという。

 このほか、日本旅行では地方発需要を取り込むため、新たに大韓航空(KE)を利用した地方発仁川経由のヨーロッパ商品を発売。仁川での乗継利便性の高い7空港から5コースを設定した。同社は今年創業110周年を迎えるが、仁川経由商品でもモン・サン・ミシェルでの夜間特別入場など110周年特別企画を盛り込んだ。また、今年は羽田商品を拡充。羽田発商品については、就航当初に比べ仕入れ環境が整ってきたこともあり、商品数を大幅に拡充した。

▽訂正案内(2015年2月10日 10時30分 編集部)
訂正箇所:第1段落第2文 
誤:・・・ベストBUYより平均約5万円程度安価な商品だ。

正:・・・ベストBUYより平均約5万円程度高いゾーンの商品だ。