沖縄県、東京で「沖縄リゾートEXPO」開催-14年観光客数は10%増
沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は1月28日、都内で「沖縄リゾート EXPO in TOKYO」を開催した。昨年までは「沖縄観光&MICEコンテンツフェア」として開催していた商談会の名称を変更したもので、今回が6回目となる。今年はOCVBをはじめとする観光関連団体や宿泊施設、観光施設、MICE施設、物産関連業者など81事業者がブースを出展。各者が新たな需要喚起に向け、活発な商談を繰り広げた。
開会式では主催者を代表して、沖縄県知事の翁長雄志氏が挨拶。那覇空港の新国際線ターミナルや那覇港クルーズ船ターミナルビルの供用開始、官民一体でのプロモーション活動が奏功した結果、「ここ数年の沖縄観光は順調に推移している」と説明し、参加者に謝意を示した。
沖縄県によれば、2014年の観光客数は前年比10.0%増の705万6200人で過去最高を記録。このうち国内からの観光客数は5.1%増の616万2700人で、外国人は62.2%増の89万3500人だった。訪日外国人旅行者数の急増について言及した翁長氏は、「経済成長著しいアジアのダイナミズムを感じる。今年は100万人を超える」と述べ、今後も新たなホテルやエンターテインメント施設、商業施設などの増加が予定されていることに期待を示した。
この日はそのほか、イオンモール代表取締役社長の岡崎双一氏が、「観光都市沖縄におけるリゾートモールの可能性」と題した基調講演を実施。今年4月25日に北中城村で開業予定の、県内最大規模のショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム店」について紹介した。同店は、一般的な地域住民向けのショッピングモールとは違う「リゾートモール」として位置づけ、観光客向けのイベントや情報提供などもおこなう方針。岡崎氏は「沖縄を第2のハワイにしたい」と述べ、沖縄の観光産業に貢献していきたい考えを示した。