舞鶴市、「かき丼」で観光アピール、東京でも提供開始
京都府の舞鶴市はこのほど、都内で同市の食材を使用したメニューを提供する「おいしい舞鶴!いただきますフェア」に参加する初の飲食店として、葛飾区業平の「オイスターマーケット牡蠣市場」とうきょうスカイツリー駅前店を選定し、1月27日に同店でプレス向け試食会を開催した。「舞鶴かき丼」は、同市が10年前から観光客向けにアピールしているもので、他の都道府県での提供は今回が初めて。同店ではオリジナルメニューとして「イタリアンオイスターボウル」を翌28日から3月末まで提供する。
同市では「舞鶴かき丼」を、舞鶴産のかき5個以上と、同じく特産品の舞鶴かまぼこを使用したものと定義。味付けと調理方法については自由だが、「かきのプリプリ感を損なわないこと」と「おいしくてまた食べたくなること」も認定の条件として挙げている。同市内では12月27日から第10回の「舞鶴かき丼キャンペーンを開始しており、和風の卵とじ丼や、中華風のあんかけチャーハンなど、さまざまなメニューが15軒の飲食店で提供されているという。試食会では「舞鶴かき丼」の考案者でもある舞鶴観光協会会長の齋藤友幸氏が、舞鶴産のかきの魅力について紹介。身の大きさと味わい、食感の素晴らしさなどをアピールした。
「オイスターマーケット牡蠣市場」が提供する「イタリアンオイスターボウル」は、かきをきのこのソテーともにトマト味のライスに乗せたもので、1食980円。毎日20食限定で提供する。店舗責任者を務める佐野京平氏も、舞鶴産のかきについて「原価はやや高いが、身は大きくて立派。火を通しても大きさは保たれ、みずみずしい」と評価した。同店では「イタリアンオイスターボウル」の提供にあわせて「舞鶴応援フェア」を開催し、「舞鶴練物食べ比べセット」や舞鶴の地酒「池雲」の提供、観光パンフレットの配布などもおこなう。
同市によれば、2013年の入込数は約183年万人で、前年から約14%増加。2014年については主要な観光資源である「舞鶴赤れんがパーク」のピーアールなどに注力したほか、「海フェスタ京都」の開催などにより、さらなる増加が見込めるという。なお、同市は2014年度からは国内からの誘客だけでなく、インバウンド事業にも注力しており、友好都市の大連などでプロモーション活動を開始したところ。そのほか、今夏には韓国との間で、フェリーの定期便運航の開始も予定しているという。