日本旅行、15年上期は4%増の13万人目標、創業110周年商品も

  • 2015年1月22日

 日本旅行は2015年上期の海外パッケージ商品「マッハ」「ベストツアー」を発表した。今年は11月に創業110周年を迎えることを記念し特別企画限定ツアーを設定。最重点方面と位置づけるヨーロッパでは羽田発コースを大幅に増やしたほか、日本全国発、仁川経由商品を初めて設定。重点顧客層の熟年・シニア層には新たに専用商品を用意し、中南米やアジア方面で観光を充実させたコースを強化した。販売目標は前年比4%増の13万名をめざす。昨年から一部商品の販売を開始し、今年1月から本格的に展開していく。

 110周年特別企画限定ツアーでは、「HAPPYがえし」をテーマに設定。専用パンフレットも作成する予定だ。新企画コースでは、ベローナ野外音楽祭でオペラを鑑賞する「北イタリアの小都市を巡る10日」や、オーストラリアを縦断する「2大世界複合遺産を巡る13日」、ナイアガラの滝、イグアスの滝を訪れる「アメリカ大陸絶景横断の旅13日」などを提供する。このほか、バリ島で食事と民族舞踊を楽しむサンセットディナーフェスタや、「人生をHAPPYにする110の絶景」フォトコンテストなどの特別企画イベントも展開する。

 ヨーロッパでは、地方発需要の取込拡大をはかり、羽田発コースを前年比15コース増の19コース設定。さらに、大韓航空(KE)を利用した成田、新千歳、新潟、中部、関空、岡山、福岡の7空港発着、仁川空港乗継の「コリアンエアーで行くヨーロッパ」コースを新設した。イギリス、フランス、ドイツ、スイスの計5コースで、モン・サン・ミッシェルの夜間特別入場など110周年特別企画も盛り込んでいる。

 商品別では、昨年12月に発売済みのハネムーナー向け専用商品「感動の宝石箱 ヨーロッパ」の設定期間を11月まで拡大し、10月、11月のハネムーンのピークシーズンへの対応をはかる。また、「ベストBUYヨーロッパ」では、今後の燃油サーチャージの低下を見越し、14年上期よりも1万円から2万円安い旅行代金でツアーを用意。このほか、2名催行の設定日を前年比5%増とした。新設した13コースを含む全56コースで展開する。

 重点顧客層の熟年・シニア層向けでは、「感動のシンフォニーヨーロッパ」を新設。「ベストBUY」と「ベストエクセレント」の中間商品との位置づけだ。行程中に1度、著名人が宿泊したホテルや歴史的建築物を活用したホテルに宿泊するなど、「ちょっとした贅沢、ゆとり」を楽しめるコンセプトで造成した。このほか、通常よりもシートピッチが15センチメートルから20センチメートル広い「ゆったりバス」を利用。エコノミークラスのペアシートなどのサービスも無料で提供する。

 アジア方面では熟年・シニア層に人気が高い台湾とカンボジアを強化。専用車・専属ガイド付きコースや、スルーガイド付きコースをさらに増やした。例えばベストエクセレントの「見どころ台北3・4日」では、到着日から2日目・3日目まで、専用車と専属ガイドが案内。新商品「天空のプレアヴィヘア遺跡とアンコール5日」では専用車、専属ガイドとともに「天空の寺院」と呼ばれる世界遺産のプレアヴィヘア遺跡を訪問する。