ラストランへフィーバー-トワイライトEXP(3) 阪急、前年比10倍の申し込み

 豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」が昨年夏の引退発表以降、名残りを惜しむファンが殺到している。前号の弊紙記者による参加体験記に続き、トワイライトエクスプレス貸切ツアーが前年の「10倍の申し込み」に達している阪急交通社に話を聞いた。

 ウェブ経由の申し込み増える

 トワイライトエクスプレスの引退をJR西日本が発表したのは昨年5月末。そこから「ラストイヤーということで申し込み状況が一気に変わりました」と、阪急交通社メディア営業一部国内営業一課一係長の河内亮さんは話す。

 例年安定した人気を誇るが、ラストラン効果が顕著に現れたのは12、2月催行のチャーター。これまでだと冬期の集客は時間がかかった。それが今冬は満席になるのにそう時間はかからなかったという。

 「オフ期は、着地(大阪発だと北海道、札幌発だと関西)の観光の魅力を付加し訴求していましたが、今冬に限ってはとにかくトワイライトエクスプレスだけで集客できます。ピークの夏場と同様な状況で、キャンセル待ちも多いですね」(河内さん)。

 販売手法も変わった。冬のチャーターは他支店にも販売協力を仰ぐケースが少なくなかったが、ウェブ経由の予約申し込みが飛躍的に増えた。

 引退が明らかになってから自社ホームページに「トワイライトエクスプレス特集」を開設、それが「ものすごいアクセス数」(同)に達した。

 

情報提供:トラベルニュース社