ホテル金蘭荘、特別清算開始決定、負債総額12.2億円

  • 2015年1月8日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、福島県郡山市のホテル金蘭荘が2014年12月17日、福島地方裁判所郡山支部から特別清算開始決定を受けた。負債総額は2009年の12月期決算時点で12億2152万円だが、変動している可能性があるという。

 同ホテルは1938年4月に創業した老舗ホテルで、磐梯熱海温泉郷の中では中堅の地位を築いていたが、大型設備投資による負担から、ピーク時には約14億円の金融債務を抱えていた。

 その後業界の低迷もあり、2009年の12月期の売上高は約2億3100万円まで減少。収益性に改善の兆しが見られなかったため、金融機関主導による再生スキームを選択した。優良資産は2010年9月に別会社へ分割譲渡し、2014年1月31日に開催した株主総会の決議により解散した。なお、事業を継承した別会社が金蘭荘花山としてホテル営業を継続している。