LCC3社の年末年始、MMの国際線利用率が9割超え-新興CRR、4社が利用率増
ピーチ・アビエーション(MM)とジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)がこのほど発表した年末年始期間(2014年12月19日~2015年1月4日)の利用実績で、3社合計の旅客数は47万4266人、座席数は61万5960席、予約率は77.0%となった。
会社別では、MMは座席数は21.3%増の22万7520席と増加したところ、旅客数は22.1%増の20万943人と上回り、利用率は3社で最も多い0.6ポイント増の88.3%となった。このうち、国際線は座席数が14.9%増の6万1200席、旅客数が19.0%増の55466人、利用率は3.2ポイント増の90.6%と好調に推移。円安による海外発需要が堅調だったという。方面別では韓国、香港線が好調で、満席に近い便が多くあった。一方、国内線は座席数が23.9%増の16万6320席のところ旅客数が23.4%増の14万5477人と下回り、利用率は0.4ポイント減の87.5%。
GKは国内線のみの運航で、座席数を51.9%増の32万2560席と大幅に増加したが、旅客数は15.2%増の21万5881人と届かず、利用率は21.3ポイント減の66.9%と減少した。ただし、座席数と旅客数は3社で最も多い結果となった。
JWは座席数が252.0%増の6万5880席のところ旅客数が240.2%増の5万7442人、利用率は3.0ポイント減の87.2%。国際線は座席数は341.2%増の2万7000席、旅客数は322.3%増の2万4583人、利用率は4.2ポイント減の91.0%だった。国内線は座席数が208.6%増の3万8880席、旅客数は197.0%増の3万2859人、利用率は3.3ポイント減の84.5%。なお、JWは2013年12月20日から新規就航したため、前年比は13年12月20日から14年1月5日の予約状況と比較した参考値とする。
このほか、春秋航空日本(IJ)が年末年始の実績を発表しており、旅客数は1万8565人、座席数は2万8728席、予約率は64.6%だった。IJでは12月27日、28日、1月3日、4日に成田/広島、佐賀線を臨時増便。特に1月3日、4日は好調で、成田到着便は満席の便もあったという。
一方、スカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、フジドリームエアラインズ(JH)、ソラシドエア(6J)、スターフライヤー(7G)の新興航空会社5社を見ると、全項目において、7G以外で前年を上回る結果となった。ただし、利用率を見ると、7Gが前年から2.0ポイント減も5社では最も高い79.1%だった。利用率の伸び率が最も高かったのは6Jで、6.9ポイント増の74.3%となった。
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