JAL・ANA、年末年始国内は前年割れ、旅客数は1.8%減に
日本航空(JL)と全日空(NH)の年末年始期間(2014年12月19日~2015年1月4日)の利用実績で、2社合計の国内線旅客数は前年比1.8%減の354万8361人、座席数は0.7%減の519万4115席、利用率は0.7ポイント減の68.3%となり、前年を下回った。両社とも、今回は天皇誕生日前後に連休がなかったため前年を下回ったとの分析だ。
企業別では、JLは座席数を0.6%増の193万7092席と微増。旅客数は1.5%減の134万3829人となり、利用率は1.5ポイント減の69.4%だった。NHは座席数を1.5%減の325万7023席と減らしたところ、旅客数は1.9%減の220万4532人に。利用率は0.3ポイント減の67.7%となった。
方面別では、JLは九州方面の旅客が2.8%増と前年超え。座席数は北海道が3.1%減、関西が4.4%減と減少した以外は前年を上回った。利用率は関西が2.3ポイント増の80.7%と8割を超えている。なお、期間中には臨時便を前年から17便増の26便運航。内訳は羽田/札幌線が8便、沖縄線が12便、福岡線が4便、宮崎線が2便。
NHは沖縄方面の旅客が1.8%増と増加したほか、「その他」(羽田/名古屋、大島、三宅島、八丈島線と成田/名古屋線)も24.7%増となった。このほか、年末年始の期間後半には帰省需要やレジャー需要を中心に前年を超えて推移したという。
このほか、座席数は北海道、沖縄の3方面で増加。東北・北陸は雪による欠航などで9.6%減となったほか、関西、中国・四国、九州で前年割れとなった。利用率では最も高かったのが関西方面で、前年を3.4ポイント下回ったものの75.3%となった。このほか、東北・北陸が2.4ポイント増の61.6%、九州が0.6ポイント増の68.3%と前年を上回った。なお、臨時便は羽田/札幌、沖縄、鹿児島、宮崎、長崎、八丈島、関西、熊本、名古屋線で計47便運航した。
期間中のピークは、JLは下り線のピークが12月26日から29日、上り線は1月2日から4日。NHが下り線が12月29日から31日、上り線が1月3日、4日だった。