KNT-CT、業績予想の各項目を下方修正、特損21.8億円も計上
KNT-CTホールディングスはこのほど、今年2月に公表した2014年12月期(2014年1月1日~2014年12月31日)の通期業績予想を下方修正するとともに、特別損失21億7700万円を計上すると発表した。売上高は266億円減の4374億円、営業利益は17億円減の26億円、経常利益は12億円減の33億円。当期純利益は36億円減により17億円の赤字となった。今回の修正により、各項目が昨年の実績を下回る見込み。
同社によれば、下方修正は事業構造改革の遅れに加え、自然災害やエボラ出血熱の発生によりホリデイ、メイトが低迷したことによるもの。事業構造改革では昨年1月の経営統合を契機に、特に個人旅行事業でウェブ販売へのシフトや高付加価値商品の提供、店舗の専門店化などに努めてきたが、予想以上に時間を要しているという。
また、クラブツーリズムとの経営統合により、旧近畿日本ツーリストグループの超過収益力を前提としたのれんを計上していたものの、当初想定していた収益の達成に遅れが生じており、計画達成には時間を要すると判断。回収可能性を検討した結果、今期末において未償却残高21億7700万円を減損損失として特別損失に計上したという。