アエロメヒコ、15年はカリブで新リゾート地提案、レジャー拡大に向け
アエロメヒコ航空(AM)は12月19日、都内のライブハウスで旅行会社向けイベント「テキーラ・ナイト」を開催した。日本支社長の加藤欣弥氏は冒頭の挨拶で「2015年は面白いしかけを考えている」と述べ、観光客向けにメキシコシティやカンクンに続く新たなデスティネーションを提案する計画を明示。近日中に詳細を発表するとした。AMによれば発表は1月中にもおこなう見通し。
本誌の取材に応えた加藤氏によれば、新たに提案するデスティネーションは「メキシカン・カリブの大人のリゾート地」。日本での認知度は比較的低いものの、最新の情報を市場に提供して販売増を試みるという。AMはこれまでにも、南東部のオアハカやユカタン半島のメリダ、バハ・カリフォルニアのラパスなどを提案してきたところ。
加藤氏はそのほか、挨拶では2014年の成果として、4月に成田/メキシコシティ線を週4便に増便したことや、9月にメキシコシティ発成田行き便の経由地をティファナからモンテレイに変更したことをアピール。「企業の方々には好評を頂いている」と報告した。なお、経由地をモンテレイに変えたことにより、ビジネス旅行者だけでなく、カンクンから帰国する観光客の利便性も向上したという。
参加者を代表して挨拶したサミット・エアー・サービス営業部部長の蓜島正樹氏は今年1年間を振り返り、同社が属する住友商事グループのメキシコへの業務渡航において、AMを活用した旨を説明。ユナイテッド航空(UA)とジョイントベンチャーをおこなう全日空(NH)が来年に成田/ヒューストン線のデイリー運航を開始し、中南米方面への選択肢が増えることに言及した上で、米国で入国手続をおこなう必要がないAMの利便性を評価した。
一方でAMに対しては、業務渡航における利便性向上に向け増便を要望。旅行会社とAMの協力による販売増で、デイリー運航を実現することに期待を示した。