JR東日本、東京駅開業100周年イベント開催、「富士」を臨時運行

  • 2014年12月21日

出発式の様子  東日本旅客鉄道(JR東日本)は12月19日、東京駅で開業100周年記念イベントを実施した。イベントでは、「101年目の出発式」と「開業100周年記念式典」を開催。また、同日と翌20日には、12月1日から2月14日まで八重洲口のグランルーフで開催するイルミネーション「Tokyo Colors.」の特別演出をおこなった。

 出発式では、JR東日本常務取締役東京支社長の梅原康義氏が主催者として挨拶。梅原氏は「100周年で多くの方が楽しまれている姿を見て、私も非常にわくわくしている」と述べ、「(東京駅は)これからも、私ども、東京の街、日本、さらには全世界中がますます輝いていくところを見守ってくれると確信している」と話した。

 この日は、2009年に定期運行を休止した寝台特急「富士」が、特別に東京/伊東間で臨時運行をおこなった。JR東日本によると、「富士」は日本で初めて愛称がつけられた列車で人気が高く、東京駅発着で運行していたことから、今回の出発式に使用したという。

 同社では今回の臨時運行に伴い、11月10日に東京駅開業100周年記念ツアー「復活運転!!特急『富士』で行く伊豆の旅」を100名限定で発売したが、即日で完売したという。

記念品贈呈の様子  出発式後に開催した記念式典では、冒頭でJR東日本代表取締役社長の冨田哲郎氏が挨拶。「東京駅は日本の新しい時代の文化や情報、ビジネスの発信地として進化を続けている」と述べ、「これからの日本の発展の大きな中心として存在し続けることをめざしていきたい」と意気込みを語った。

 来賓として登壇した国土交通大臣の太田昭宏氏は、東京駅について「赤レンガ造りの丸の内駅舎は重要文化財に指定されており、その姿は昔も今も多くの人を惹きつけている」と魅力を説明。さらに、「国土交通省としても、駅を含めた鉄道都市のさらなる発展のための施策を推進していきたい」とコメントした。

 記念式典には、姉妹駅であるオランダのアムステルダム中央駅と、米国のグランド・セントラル駅からも関係者が出席。東京駅長は両駅からの出席者に記念品を贈呈した。

 なお、イルミネーションの特別演出では、通常のイルミネーションに加えて、約15分に1回「100 years」などの文字が投映された。