楽天トラベル、バーチャル観光体験イベント、長野県と連携で

  • 2014年12月18日

オキュラスリフトを使用している様子  楽天トラベルは12月21日と22日、銀座NAGANOで長野県と連携し、楽天の研究開発部門である「楽天技術研究所」の技術を活かした「バーチャルリアリティ(VR)観光体験」イベントを開催する。楽天技術研究所の開発技術を自治体の地域活性化の取り組みに活用するのは、国内旅行会社としては初めて。

 イベントでは、頭の動きに合わせて映像が追随して写しだされるヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift(オキュラスリフト)」を使用。2015年4月に御開帳を迎える善光寺ルートを2コース、パワースポットとして人気という戸隠神社1コースの計3コースを用意。楽天トラベル事業PRグループの宗藤美奈氏によると、ウェブサイトなどの写真では実際にイメージがしづらいことから、よりリアルな疑似体験を提供することで長野県の魅力発信と旅行需要喚起をはかるという。

 長野県とのイベント開催について、宗藤氏は10月末に開業し注目が集まっている銀座NAGANOが、御開帳100日前イベントを開催していることから「長野県をプロモーションするいいタイミング」であったと説明した。イベントではオキュラスリフトを2台用意しており「一度に多くの人に体験してもらえるというわけではないので、一気に効果が出るというわけではない」が、最新技術を使用したバーチャルリアリティ体験を提供することで、これまで長野県に興味のなかった人や若者など新しい層の取り込みをはかる。

 また、長野県との連携プロモーションとして今後は、12月22日に長野市と共同で灯明まつりの特集サイトを開設。特集サイトでは灯明まつりについて紹介するほか、「灯明まつり」に関する宿泊プランの販売をおこなう22施設を掲載する。さらに、3月には長野県と連携して御開帳に関する特集サイトをオープンする計画という。

 今後は、2015年3月に北陸新幹線が開通する石川県と連携し、オキュラスリフトを使用した同様のイベントを実施する予定。このほか、オキュラスリフトは言語を使用としないことから、今後インバウンド向けのプロモーションにも使用していく考えだ。