スカイマーク、全日空にコードシェア要請-日本航空との協議も継続

  • 2014年12月11日

 スカイマーク(BC)は12月10日、全日空(NH)に対し、コードシェアによる支援を申し入れると発表した。BCによると、来週以降、年内にはNHと協議を開始する予定。「第3のエアライン」としての立場を維持するため、資本提携や業務提携などは現状検討していないという。

 BCは11月、日本航空(JL)にコードシェア支援を要請。ただし、国土交通大臣の太田昭宏氏は「健全な競争環境の確保の観点から厳しく判断する」と厳しい姿勢を示していた。

 BC広報部によると「早期経営立て直しのためいろいろな方法を見当する必要がある」との考えで、JLとNHそれぞれに対し、引き続き支援を求めていく考えだ。コードシェアの運航時期は、当初は15年2月としていたが、3月から4月にずれ込む見通し。

 これを受け、NH広報室は「支援要請があれば検討する」とコメント。JL広報部は「お客様の利便性が確保できるかを見つつ、できる限りの協力をしていく」と、引き続き支援を検討していく考えを語った。

 また、BCでは財政再建をはかり、発行済株式の25%を上限とした第三者割当増資を検討中。国内外の投資ファンド4社と協議しており「うち1社に絞り増資のお願いをしていく」(BC広報部)とした。