JTB、来春にフィリピンで子会社設立、日系法人営業から着手
ジェイティービー(JTB)は2015年3月を目途に、フィリピンのマニラに子会社「JTB ASIA PACIFIC PHIL. CORP.(仮称)」を設立する。ASEAN諸国で2番目に人口が多く、近年の経済発展も著しい同国の、持続的な経済成長を見込んだもの。現地に多数進出している日系企業を当面のメインターゲットと捉え、MICE事業や出張手配業務を中心に営業活動をおこなうという。
その後は、増加が見込まれるフィリピンからの訪日旅行需要の取り込みにも注力し、富裕層向け商品などを積極的に市場に投入する。また、同国が国策として旅行者やMICEの受け入れに取り組んでいることから、10月に買収したTour Eastグループのブランドを活用して需要の取り込みをはかり、あわせて英語留学などの教育事業も展開する。そのほか、現地ランドオペレーターとしての体制を構築し、JTBグループ各社と連携して日本発のパッケージ商品や団体旅行などの取扱拡大をめざす。
新会社の資本金は1億8000万フィリピンペソ(約4億7000万円)で、シンガポールに拠点を置くJTBグループのアジア地区統括会社であるJTB PTE LTDが全額出資する。設立時の社員数は10名を予定。JTBは昨年3月からフィリピンに社員を派遣し、事業展開の可能性について検討してきたという。