クロアチア、来年も「グルメとワイン」訴求、年間20万人視野に
クロアチア政府観光局は12月4日、一般招待客など250名超を招き、都内で「クロアチア・クリスマス・ナイト2014」を開催した。同国の観光や文化の魅力を広く訴求することを目的としたもので、今年で4回目となる。冒頭で挨拶した同観光局日本代表のエドワード・トゥリプコヴィッチ・片山氏は、来年も今年に引き続きグルメとワインをテーマにプロモーションをおこなう旨を説明。参加者には「今日のようなイベントを色々と開催していくので、クロアチアを楽しんでいただきたい」と呼びかけた。
同観光局によれば、クロアチアの今年1月から10月までの累計日本人旅行者数は15万8098人(速報値)で、早くも過去最多となった2009年の16万3400人に近い水準に到達。宿泊数については22万6211泊で、既に2009年の22万1541泊を超えており、今年はともに過去最高を記録することが予想される。近年の傾向としてはFITが増加し、特にハネムーナーの伸びが目立っているという。
本誌のインタビューに応じた片山氏は、2015年の旅行者数の目標については「17.5万人ぐらいは行けると思う」と控えめに答えた一方で、「大きな目標として年間20万人を掲げている」と説明。「ヨーロッパの小さな国にとっては非常に難しい数字だが、可能な限り近づけていく」と意欲を示した。
このほか、同国大使館からは3等書記官兼領事のサニン・ヴラステリッツァ氏が大使の代理として挨拶。「クロアチアにとって観光はGDPの大きな部分を占める。そのなかで日本はアジア太平洋地域における最大のマーケットとなっている」と述べた。あわせて、最近では同国の観光大臣が来日し、政財界の関係者と意見交換をおこなったことも報告。「これからも2国間関係を深めていきたい」と強調した。