ホテル日航東京、MICEの誘客強化、プライベートダイニングを刷新

  • 2014年12月4日

ホテル日航東京営業部長の村元敬洋氏  ホテル日航東京はこのほど、プライベートダイニングルーム「ローズルーム」と「オーキッドルーム」を改装し、ローズルームの内覧会を開催した。改装はMICE誘致の強化を目的に実施したもの。臨海副都心のMICEや国際観光拠点化につながる事業を補助する「東京都臨海副都心MICE MICE拠点化推進事業」から助成金を受け、総工費8000万円で改装し、ローズルームは12月4日から、オーキッドルームは2月上旬から提供を開始する。

 ホテル日航東京では、「宿泊を伴う法人宴会」をMICEとして定義。同ホテル営業部長の村元敬洋氏によると、MICEの売上げは全体の約4割で、2013年のMICE取り扱い数は339件、売上高が約6億8000万円となった。2014年は取り扱い数441件、売上高約8億5000万円を見込んでいるという。

 村元氏は、MICEの誘致を強化する理由として、2012年と13年に東京で開催された国際会議の数がアジア1位で、年々国際会議が増えていることを説明。2015年のMICEでの利用目標は、取り扱い数が470件、改装したプライベートダイニングルームは240件で、今後は全体の6割の売上高をめざす。

ローズルーム  改装後のコンセプトは、ローズルームが「洋上のカジノ」、オーキッドルームは「船長室」に設定。ターゲット層は学会や研究会、役員などのVIPで、重厚感を意識した内装にした。室内には、プレゼンテーションで使用する資料を一括管理可能な「スマートプレゼンテーションシステム」を日本で初めて導入。また、全宴会場間の中継や通信ができるネットワークサービスや、80インチの大型モニターなどを設けた。

 今後ホテル日航東京では、MICEの誘致に向け海外トレードショーへの参画や、海外事務局や国際会議の主催団体にアプローチをしていくという。