日本初のラグジュアリーコレクションホテル、京都に15年春開業
森トラストグループは2015年春、日本初進出となるラグジュアリーコレクションホテル「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」を開業する。このほど開催した記者会見で、森トラスト専務取締役兼森トラスト・ホテルズ&リゾーツ代表取締役社長の伊達美和子氏は「嵐山・保津川に面し、桜、新緑、紅葉、雪景色の四季折々の絶景を楽しめる希少な立地」とアピールした。
ラグジュアリーコレクションはスターウッドホテル&リゾートが運営する9つのブランドの中の最高級カテゴリーで、日本で開業するのは今回が初めて。「Exceptional~特別で」「Indigenous~土地の個性を活かした」「Experience~新たな体験ができる」をテーマに、各国の個性や特徴を活かしたホテルブランドとして展開している。
新ホテルは地上3階と地下1階で、敷地面積は4429.2平方メートル。京都市右京区に位置し、京都・嵐山の歴史や文化を継承、発展させながら未来を開拓するという意味を込めて「継往開来」をコンセプトに設定した。日本ならではの旅館スタイルで世界基準のホテルサービスをおこない、ゲストに今までにない体験の提供をめざす。
客室数は露天風呂付スイートルームが4室、露天風呂付特別室が2室、露天風呂付和客室が12室、標準客室が21室の計39室。部屋面積は標準客室が主に48平方メートル、特別室は65から100平方メートルで、ほぼ全室にテラスを設ける。室内には日本古来の伝統色である翡翠、菫、藍、黄金、朱、月白色の6色をメインカラーにしたインテリアを配置する。
また、館内には保津川を望むテラスを備えた甘味処・カフェや最大100名の収容が可能な宴会場を設置する予定。販売価格は、ローシーズンの標準客室で4万円からとした。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツによると、新ホテルでは外国人と日本人の利用比率は50%ずつを見込んでいる。ターゲット層は、海外のラグジュアリーコレクションでは40代の利用が多いことから、「訪日客の利用では40代が多くなる」が、「日本人はそれよりも少し上の世代になる」考えだ。販売方法については、直販に加えOTA経由での販売を予定しており、その他の旅行会社での販売も検討しているという。