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「ミレニアル世代」の価値観(1) 19-25歳の旅の意義、JTB調査

 JTB総合研究所(日比野健社長)はこのほど、ミレニアル世代と呼ばれる19-25歳の価値観と旅行に関する調査結果をまとめた。インターネットの拡大とともに育ったこの世代。モバイル機器やSNSの普及が旅に与える影響が大きくなった今、次代の旅行市場を担う「スマホネイティブ世代」の旅とライフスタイルの現状に迫った。

 ミレニアル世代は小学生時の家族旅行の経験が1年に2回以上34%、1年に1回39%と他世代より多く、旅に出る下地が整った世代。なかでも小学生時の旅行頻度が高かった人は現在でも旅に出る頻度が高いことから、将来の旅行需要も期待できる世代といえそう。

 スマートフォン所有率が84%とかなり高いミレニアル世代では、LINEやツイッターなど複数のコミュニケーションツールを駆使している。LINEはほぼ大半が毎日利用し、他のツールの利用頻度も26-33歳の「プレゆとり世代」を上回ることが多く、スマホは生活に欠かせない存在。ただ、SNS疲れを感じる割合も高く、ツールとの付き合い方を模索する時期でもあるようだ。

 その中で「旅行に行くきっかけ」「旅先の決定」に影響を与える情報は何か。全体でも「友人・家族との会話」が60%前後と突出しているが、ミレニアル世代はきっかけ69%、決定61%と全体より割合が高い。この世代では「SNSでの投稿ややりとり」も全体より高く、きっかけでは観光協会サイトに注目。反面、旅行会社のパンフレットへの意識は低い。

 では、ミレニアル世代にとって「旅」の意義とは。国内旅行では1位楽しみ、2位リフレッシュ、3位家族や友人との思い出づくり、海外旅行は知らない世界の経験、非日常経験、楽しみの順。国内では純粋に楽しみが他世代より高く、海外では見聞、成長への意識の高さが読み解けるのは年齢的なものといえそうか。


情報提供:トラベルニュース社