エア・ドゥ、新千歳/台北線チャーター実施、台北発は満席

  • 2014年11月20日

 エア・ドゥ(HD)は11月20日、初の国際線チャーター便となる新千歳/台北(桃園)線の運航を実施した。使用機材はボーイングB737-700型機で、新千歳発は120席を販売して団体および個札の計73名が搭乗。搭乗率は60.8%だった。台北発については100席を販売し、満席となった。同便は2往復4便の双方向チャーターで、利用者はそれぞれ24日の便で帰国する。

 HDによれば、新千歳発便の搭乗率の低迷については、北海道民の出国率の低さに加え、復路便の到着時間が22時50分と遅いことが影響したという。一方、台北発便は台湾における北海道人気の盛り上がりを受けて即日完売。キャンセル待ちも出た。

 本誌の取材に応じたHDは、今回のチャーター便では新千歳発便が低迷したものの、台北発便は即日完売する勢いを見せたことなどから、同路線については「一定の集客が見込める優良路線」との見方を示した。ただし定期便化に向けては、既に台湾系の航空会社3社が就航していることや、北海道民の出国率の底上げに取り組む必要があることなどから「簡単ではない」と見通した。

 HDでは、時期や就航先について明確な予定は示していないものの、将来的には国際線の定期便路線を開設したい考え。「今後1年から2年で、さらなる国際線チャーター便の計画や実施を経験し、その上で適切な路線に就航したい」という。