おいでませ山口 県が情報発信会、来年は大河舞台で注目

 山口県(村岡嗣政知事)はこのほど、大阪市内のホテルで「おいでませ山口」大阪情報発信会を開いた。旅行会社やマスコミなど80人が出席した。

 村岡知事は、宿泊地などの魅力向上や主要観光地までの2次交通整備などについて話し、2016年に薩長同盟150年、18年に明治維新150年を迎えることから「薩長土肥連合(仮称)」による関係4県共同の広域観光キャンペーンを実施する構想を示した。

 また来年は、吉田松陰の妹がヒロインの大河ドラマ「花燃ゆ」で山口県が舞台になり、大板山たたら製鉄遺跡や萩反射炉など山口県の産業遺産群の世界遺産登録が6月にも予定されている。さらに、世界スカウトジャンボリーの開催、ねんりんピックおいでませ!山口2015の開催、秋吉台などのジオパーク認定など話題が豊富なことを訴えた。

 さらに、明治維新150年に向けて14年から18年までの5年間「やまぐち幕末ISHIN祭」を開き、効果的な観光需要の拡大を図るとした。

 山村別館大阪案内所の谷口昇所長がコーディネーターとなり「山口県観光の魅力について」を主題にトークセッションも行われた。パネラーとしてJTB国内旅行企画西日本事業部仕入販売部の戒田智彦部長、日本旅行赤い風船西日本事業部の近藤晃生部長、村岡知事、おいでませ山口観光キャンペーン推進協議会の松村孝明会長らが登壇。

 「テーマ別の旅行商品が組める素材提供が必要」「2次交通の強化が必要」など旅行会社の意見に対し、村岡知事は前向きに取り組むとし、松村会長も「大河ドラマを機に新たな山口観光のあり方、情報発信をスタートさせたい」と約束した。

 交流会でJR西日本営業本部の室博副本部長があいさつし「来年、山陽新幹線は博多開通40周年を迎える。特別な料金を出し、山口県観光を支援したい」と話した。

 

情報提供:トラベルニュース社