香港エクスプレス、12月就航の成田線を2月に増便、新路線も来夏目途に
香港エクスプレス(UO)は11月18日、羽田/香港線就航1周年の記念イベントを開催し、12月8日にデイリー運航を開始する成田/香港線を、2015年2月に週12便に増便すると発表した。UOはデイリーで運航していた羽田/香港線を16日にダブルデイリー化したところ。同社副最高経営責任者のアンドリュー・コーエン氏は、日本と香港の双方からの需要拡大を背景に、東京/香港線の強化をはかる考えを示した。
UOの日本販売総代理店を務めるエア・システムの津久井正明氏によると、2013年10月末のLCC転向後、UOの日本線はいずれも好調。全線のロードファクターの平均は95%近くに達している。16日に新たに増便した2本目の羽田/香港線も、初便搭乗率は羽田発・香港発ともにほぼ満席だったという。
コーエン氏は羽田線と成田線の両方を強化する理由として、羽田線の就航時間帯が深夜早朝に限られている一方、成田線では香港発で昼間の便も就航できるなど、利用者により多くの選択肢を提供できると説明。関東北部の利用者に対して利便性が向上することも強調した。機材は今年末までに、現在の8機から10機にまで増やすという。今後の課題としては、香港国際空港のスロット確保を挙げた。
本誌のインタビューに応じたコーエン氏は、日本線については現在の羽田、成田、関空、中部、福岡の5空港に加え、15年8月頃までに新たに1路線を週4便から6便程度で就航したい考えを示した。実現すれば日本線は週60便程度にまで拡大し、今夏の週31便から1年で倍増することになる。搭乗者数についても、昨年11月から今年10月までの日本/香港線については31万7439人だったが、今年11月から来年10月にかけて55万人から65万人が見込めるという。新たな就航都市の候補についてはコメントを避けた。
UOの日本展開をサポートしているエア・ビジネス・パートナーズによれば、現在UOが使用しているエアバスA320型機については、運航距離などの面で問題が生じるため、東京以北への就航は困難。香港人旅行者の注目度が高い北海道などに就航する場合は、他の機種を導入する必要があるという。