九州7県が都内で情報交換会、「体験」テーマに-着地ツアーも
九州物産観光斡旋連絡協議会は11月12日、都内でメディア向けに2014年度第3回観光情報交換会を開催した。今回は共通テーマとして「わが県のおススメ体験」を設定。参加した7県が各県の体験型素材を紹介した。
長崎県は長崎市の「池島炭坑さるく」や南島原市のイルカウォッチング、島原市の和ろうそくづくりを紹介。池島には、石炭産業の現場が体験できる国内唯一の炭鉱施設があり、トロッコに乗車し、炭坑ガイドによる案内の元坑内探検や炭鉱機器の模擬操作体験などが可能とした。
熊本県はみなみあそ村にある、岸壁に石が挟まれ、宙に浮いた状態の「免の石」を訪れるトレッキングコースや、阿蘇での着地型ツアー「阿蘇カルデラツアー」、天草でのイルカウォッチングなどを説明。阿蘇カルデラツアーは宿泊施設27軒に宿泊した人向けのツアーで、年間を通してさまざまなツアーを用意。例えば、12月までは夜に馬に乗り、阿蘇の草原を散歩するツアーを用意した。
大分県は「おんせん県」ならではの体験として、別府での鉄輪むし湯や温泉蒸気が噴出する地獄窯で鍋を作る「地獄蒸し」を紹介。長崎鼻リゾートキャンプでの菜の花オイルでのドレッシングづくりや由布院での箸づくりなど、各地の体験もアピールした。
宮崎県は「神話にふれる旅」として、ミシュラングリーンガイド1ツ星に認定された国見ヶ丘で雲海を見る「“雲”だめしご来光ツアー」や、高千穂神楽で飾られる紙飾り作り、台風災害で全線廃止となった高千穂鉄道の高千穂/岩戸間をスーパーカートで渡る体験などをピーアール。日之影温泉駅では旧高千穂鉄道の車両を利用したホテル「TR列車の宿」もあるという。
鹿児島県は桜島火山体験を紹介。桜島火山ガイドウォークや、ジオツアーとして海中温泉を体感し、温泉を掘って足湯を手作りする体験をアピールした。修学旅行生にも人気を博しているという。このほか、かつお節生産量日本一の枕崎で、かつお節体験や出汁取り教室などを体験するツアーも説明した。
福岡県は大川の組子づくり体験を紹介。「ななつ星in九州」車内でも使われており、注目を集めているという。また、久留米まち旅博覧会として、久留米と近隣市町村の人々が取り組む体験交流型プランも紹介。12月から来年3月まで、梅林寺座禅修行体験や久留米絣織り体験など21プログラムを用意した。
佐賀県は有明海の自然を活用した体験をアピール。「干潟体験コース」として、有明海の干潟で相撲やフリスビーなどのスポーツが楽しめるという。また、ムツゴロウ釣りの名人に伝統漁法を学ぶツアーも用意。このほか、吉野ヶ里歴史公園での竪穴住居宿泊体験、嬉野温泉でのスリッパ温泉卓球体験なども紹介した。