利休好みの茶室や寺宝を特別公開 堺市で秋の恒例行事/大阪

 大阪府堺市で11月14-16日・21-24日の7日間にわたって、秋の恒例行事「文化財特別公開」が行われる。今年は「千利休の生まれた街」と銘打って、南宗寺境内にある利休好みの茶室「実相庵」、大心和尚が描いた利休の掛け軸がある徳泉庵などが特別公開される。呈茶体験や紅葉のライトアップなど多彩なイベントもある。

 特別公開は、南蛮貿易の時代にシャムからもたらされた仏像を初公開する發光院、堺の豪商屋敷を移築したと伝わり寺宝の獅子香炉が初公開の大安寺、鉄砲鍛冶屋敷など11カ所。そのうち天慶院や堺市茶室・伸庵などでは呈茶体験ができるほか、重要文化財の山口家住宅や関口神社の客殿といった特別公開以外の施設でもお茶を楽しめる。

 またイベントは、癒しのハンモックコンサート(15日)やクラフトフェア(15-16日)、農業祭(23日)が大仙公園で開かれるのをはじめ、堺ちん電フェスティバル(15-16日)や堺区ふれあいまつり(16日)が堺市中心街で行われる。大仙公園の日本庭園では紅葉のライトアップと演奏会(23日)もある。

 特別公開の期間中、堺市博物館や堺伝統産業会館、利休屋敷跡など主要観光施設と大仙公園、仁徳天皇陵をめぐる無料ループバスが走る。南海本線の堺駅、南海高野線の堺東駅、JR阪和線の三国ヶ丘駅とも連絡する。

 秋の特別公開にあわせて堺観光コンベンション協会から読者プレゼント。共通拝観券は、特別公開のうち拝観料が必要な7カ寺と、呈茶ができる5カ所のうち3つが無料で利用できる。堺市博物館、山口家住宅、チベット紀行で知られる河口慧海が学んだ清学院の共通入館券もつく。通常は1枚1千円のところ、読者ペア10組にプレゼント。件名に「堺市・特別拝観券希望」と明記し氏名、住所、電話番号を書いてinfo@travelnews.co.jpへメールを。当選者には拝観券を直接送付する。

 

情報提供:トラベルニュース社