成田、LCCターミナル開業は15年4月8日-PSFCの国内線収受も

  • 2014年11月2日

▽旅客サービス施設使用料、国内線にも導入-LCCターミナルは約半額

本館とサテライトを結ぶブリッジ。地上約15メートルから航空機を見下ろすことが可能。将来的にはブリッジの下を飛行機が通過する  また、第3旅客ターミナルビル供用開始に合わせ、成田空港の旅客サービス施設使用料(PSFC)の料金体系を変更する。今まで乗客の負担は国際線の場合のみだったが、今回から国内線にも導入する。

 石指氏は、PSFCはロビーやゲートラウンジなど、旅客向け施設の整備や維持管理を実施し「お客様に快適に過ごしていただくため、お客様から頂く料金」と説明。「今まで航空会社からいただいていたものを、お客様からいただくことになる」ため、航空会社のコストは減少すると語った。

 PSFCは第1、第2旅客ターミナル用と第3旅客ターミナル用の2種類を設定。第3旅客ターミナルについてはLCC対応のためのシンプルな施設と位置づけており、料金も第1、第2より引き下げた。石指氏は「他空港と比較しても遜色のない、同水準の低廉な料金設定」ができたと自信を示した。

 適用開始日は2015年4月8日から。国際、国内線共に大人は満12歳以上で、小人は国際線は満2歳以上12歳未満、国内線は満3歳以上12歳未満。料金は、第3旅客ターミナルの場合、国際線は大人1020円、小人510円、国内線は片道で大人380円、小人190円。国際線間での同日乗り継ぎで第3旅客ターミナル発の場合は大人510円、小人250円。

 第1・第2旅客ターミナル利用の場合、国際線は大人が2090円、小人は1050円で、乗り継ぎは大人1050円、小人520円。国内線は片道大人440円、小人220円。全ターミナルとも国際線では追加で旅客保安サービス料(PSSC)として520円を支払う必要がある。また、国内線は出発、到着客それぞれから徴収する。