ティー・ゲートと神奈川、着地型商品予約サイトを開業、首都圏ターゲットに
近畿日本ツーリストグループのティー・ゲートの「旅の発見」と神奈川県観光協会が運営する神奈川県観光情報サイト「観光かながわNOW」は10月28日、着地型体験商品を紹介する旅行予約サイト「神奈川チカタビ」を「観光かながわNOW」内に開業した。神奈川県の特性を活かした着地型商品をアピールすることで、日帰り旅行者の更なる取り込みをはかっていく。
神奈川県産業労働局産業・観光部観光課によると、2013年の入込観光客数は前年比6.4%増の1億8459人で、このうち日帰り旅行は91.7%を占める1億6936万人。2013年は前年から1111万人増えたが、このうち約1000万人は日帰り旅行者だった。
ウェブサイトはこうした日帰り旅行の増加に応えるために設立。ターゲットは神奈川県内を含む首都圏で、「手軽に週末に出かける、近場の旅行を楽しむ」旅行者。さらに、宿泊旅行の着地型旅行商品としての利用も見込む。将来的には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えた外国人対応についても検討していくという。
サイト名は、神奈川県の立地や県内各地の資源を活かし、思い立ったらすぐに行くことができる「近い」点、地域ならではの自然や歴史文化、風土などを体験できる「身近」な点、商店街の店主や農家などが主催することによる「親近感」の3点を備えたプランを掲載するという主旨に基づき決定した。
開業時には約50プランを掲載しており、例えば、秦野市観光協会おすすめのミカン狩りと名水うどんを楽しむプラン、湯河原温泉で芸者さんと街歩きなどを楽しむツアー、湘南ロボケアセンターで最新ロボットスーツを体験するツアーなどを用意した。
今後はさらなる拡大をめざすとしており、観光部観光課によると「思いとして、1000プランくらいまでには拡大したい」考えだ。サイト開業に伴い、県内のサプライヤーなどに対する説明会数を増やし、プランの造成・登録の呼びかけを強化していく。申し込みは「旅の発見」から受け付けており、利用には同サイトの会員登録が必要だ。