山形の旧ホテルつるや、特別清算の開始決定、負債約5億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、山形県天童市の「ホテルつるや」が山形地方裁判所から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約5億円。同社は大正10年創業の老舗旅館「檜風呂の宿つるや」を運営していた。
ホテルつるやの1996年9月期の売上高は約3億8000万円であったが、その後は需要が減少し2002年9月期には約2億7000万円となっていた。以降も苦戦が続き、震災を経た2011年9月期は約1億7000万円まで減少。施設への先行投資の負担などもあって債務超過が続き、2013年9月期は5478万円の赤字を計上した。
こうした中で会社分割によって「ほほえみの空湯舟つるや」を設立し、2014年2月1日に旅館施設などの資産や営業権を譲渡。ホテルつるやは同年3月28日の株主総会で解散を決議して特別清算の申請準備を進めていた。
ほほえみの空湯舟つるやは、リニューアルの後に2014年5月から本格的に営業を開始している。