JTBグループ21社（※）の2014年8月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比1.5％増の1210億2800万円であった。団体旅行が6.6％増となった一方、企画商品は0.7％増とほぼ前年並みの水準となった。

　団体旅行では、一般団体のうち「組織」が6.2％減、「企業」が4.1％増であったが、「官公庁・自治体」が91.9％増と大きく増加。教育団体は0.2％増であった。

　また、企画商品のうちエースJTBは3.5％増。方面別の取扱人員では、近畿が19.9％増と好調であった一方、東北が0.3％減、沖縄が0.8％減など前年を下回った。なお、国内の個人旅行全体の取扱額は、手配旅行を含めて0.8％増となった。

　このほか、国際旅行は19.0％増の32億400万円で、このうち訪日旅客の取扱も順調に推移。例えば個人旅行者向けの「サンライズツアー」では、9月から12月までの予約状況が人員ベースで35.3％増、10月が64.2％増、11月が45.1％増、12月が48.7％増となるなど好調だ。

　また、主にアジア圏のリピーターなどをターゲットとした体験型商品の「エクスペリエンスジャパン」も、商品数を2倍以上に引き上げたこともあり、9月が524.3％増、10月が363.9％増、11月が372.6％増、12月が880.6％増と大きく増加している。

　個別商品の反響では、9月は東京の大相撲ツアーが60％増となったほか、富士・箱根関連ツアーが70％増と全体を牽引。スキーや「スノーモンキー」のツアーも堅調という。

　なお、海外旅行の取扱額は1.5％減の679億5000万円で、その他を含めた8月の取扱額の総計は0.4％増の1966億8700万円となった。海外旅行の詳細は別途掲載（下期関連記事）。

※JTBグループ21社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTBコーポレートセールス、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTB伊勢丹トラベル、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル