アエロメヒコ、16年にアジア新路線、中部や関空など視野に
来日したアエロメヒコ航空(AM)セールス・マーケティング担当最高責任者のアンコ・ヴァン・ダール・ヴェルフ氏は10月14日、旅行会社向けセミナーで今後のアジア市場戦略について説明した。同氏は日本の自動車メーカーのメキシコ進出など、追い風を受けた日本路線の好調について説明した上で、「今後はアジア市場を強化する」との考えを表明。メキシコシティ/成田、上海線の着実な増便に加え、2016年には新路線を開設する計画を明らかにし、中部線や関空線などの可能性を示唆した。
ヴァン・ダール・ヴェルフ氏は現在週4便で運航している成田/メキシコシティ線については、2016年までに「デイリー化に向けた強化をはかる」とし、増便への意欲を示した。また、アジア方面の新たな就航先については、「名古屋や大阪などを視野に入れている」と述べ、メキシコシティ/中部、関空線などの開設の可能性を示唆した。AMによれば、中部線については、有力自動車メーカーが中京工業地帯に拠点を構えていることが背景にあるという。同氏はあわせて、北京線就航の可能性も示唆した。
成田線の増便の時期については具体的な回答を控え、今後の日本・メキシコ間の経済交流の進展に合わせて検討する考えを説明。ただし「個人的には非常に楽観視している」と付け加えた。AM日本支社長の加藤欣弥氏は「(メキシコ本社から)『いつでもデイリー化できるように』とセールスへの注力を求められている」と伝え、旅行会社各社に協力を求めた。
そのほかにヴァン・ダール・ヴェルフ氏は、今後はB787型機の保有台数を現行の5機から20機にまで増やす計画を明らかにした。現在保有するB767型機は、12ヶ月後を目途に全て売却する予定。その後はB777とB787のみで中長距離便を運航するという。