JTB、海外旅行会社5社を買収、アジア・太平洋地域へのインバウンド強化
ジェイティービー(JTB)はこのほど、アジア・太平洋地域でインバウンド事業を展開するTour Eastグループの旅行会社5社を、株式譲渡で買収することに合意した。Tour Eastグループはシンガポールを本社とし、シンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、オーストラリア、タイで事業を展開しているところ。買収により、JTBはTour Eastグループのブランド力やネットワークを活かし、大きな成長が見込めるアジア・太平洋着のインバウンド事業の拡大をはかる。
今回買収に合意したのはシンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、オーストラリアの5ヶ国・地域のグループ企業。タイのグループ企業については現在協議中といい、JTBによれば、時期は遅れるものの買収する方向で協議が進んでいるという。
今年9月には、JTBグループのアジア・太平洋地区統括会社でシンガポールに本社を置くJTB社が100%出資の親会社となり、新たにTour East Holdings社を設立。Tour Eastブランドによるインバウンド事業ネットワークの基盤強化や、現地ツアーの造成・販売など着地型事業への注力をはかる。また、JTBグループとTour Eastグループの取り扱いを合わせることにより、仕入れ力の強化にも取り組む。なお、Tour East Holdingsの従業員数は約400名。