スカンジナビア、メディア露出を強化、アナ雪でプロモーションも
スカンジナビア政府観光局(STB)は9月25日、東京で「スカンジナビア・セミナー&ワークショップ2014」を開催した。セミナーでは、STBがプレゼンテーションを実施し、現在おこなっているメディアを使用したプロモーションなどを説明した。
STB日本代表のチェル・エレフセン氏によると、2013年の日本人宿泊者数はデンマーク、ノルウェーともに前年に比べ減少。減少の理由については「2013年は震災から2年経って、復興のために国内旅行に行きたいと思う人が増えたのでは」との考えを示した。また、2014年についても「消費税増税などの影響で厳しい状況にある」と説明した。
プレゼンテーションでは、現在実施している雑誌、テレビ、ウェブサイトでのプロモーションについて説明した。STBでは、昨年から若年層や50代以上の女性をターゲットに、デンマークでの女子旅を提案しているところ。50代以上の女性向けには、デンマークのインテリアやショッピングなどで取り込みをはかっており、一例として雑誌「GOLD」がコペンハーゲンのインテリアなどを特集した記事などを紹介した。
また、ウェブプロモーションではエイビーロードとタイアップし、8月6日から9月30日まで冬のフィヨルド、オーロラのキャンペーンページを開設したことを報告。STBによるとノルウェーはディズニー映画「アナと雪の女王」の舞台となったことから、世界各国からの訪問者数が増加しているという。キャンペーンページではオーロラの写真を紹介していることから「実際に行きたいと思う人がいるのでは」と期待を示した。
なお、STBは11月28日で日本事務所を閉鎖する。このことについてSTB会長のペア・ホルテ氏は「1986年から活動をおこなっている日本事務所を閉鎖することはとても残念」とコメントした。エレフセン氏は「デンマークが日本市場から撤退することが唯一の理由」と述べ、「ノルウェーは北欧の宝。北欧の魅力を多く持っているノルウェーが日本で活動を続けていくことは良いこと」と語った。
今後は、2015年1月1日にエレフセン氏がノルウェー政府観光局日本事務所を新設する予定。同氏は「通常の業務や消費者向けのプロモーションなどについてははノルウェーのみで実施する」が、「旅行業界向けのワークショップなどには、デンマークも参加する可能性がある」と説明した。