アクセスランキング、1位はエチオピア線計画-来週は「EXPO」

[総評] 今週の1位は、エチオピア航空(ET)が12月に成田/アディスアベバ線を開設することをお伝えした記事でした。以前から話は出ていましたが、とうとう決定です。興味深いのは、Facebookユーザーから250件以上「いいね!」と評価されている点で、どのような方々がクリックされているのか分かりませんが、100件でも稀ですので非常に気になります。

 エチオピアというと、少し検索して見た限りでは今のところ「秘境」扱いで、オフラインでもメジャーなデスティネーションとはいえない状況です。しかし、Twitterでも就航を歓迎するコメントがつぶやかれており、潜在需要はしっかりと存在していることに気付かされます。

 一方では同じくTwitterで、歓迎しつつ採算性を心配する声も見られます。確かに週3便で1便あたり270席、合計すれば1週間に810席、年間約4万2000席を販売するのはそう簡単なことではないでしょう。

 ただ、エジプト航空(MS)が運休しているため唯一のアフリカ線となり、ビジネス需要もそれなりに見込めるはずですし、香港/アディスアベバ間でも販売されますのでハードルはやや低くなります。旅行会社としては、きちんと路線が維持されるよう販売で貢献したいところですし、逆に未知のデスティネーションとしてビジネスチャンスにもなり得るのではないでしょうか。

 また、今週は他にも新路線関連の話題を複数お届けしました。3位はエア・カナダ(AC)の関空/バンクーバー線の再開で、6位も大韓航空(KE)が秋田と大分線を復活しており、10位以下でもベトジェット航空(VJ)による初飛来のニュースを配信しています。

 そろそろ冬ダイヤが間近となっているためかもしれませんが、先週も日本航空(JL)による関空/ロサンゼルス線や中部/バンコク線の復便、シルクエアー(MI)のチャーターでの日本初就航がランクインしており、増便を含めれば座席供給量の拡大に関する話題が大変多くなっている印象です。

 また、旅行業界で働く皆様とお話をしていると、しばらくの間あまり良い見通しが聞かれなかったのですが、今週のランキングでは8位に日本旅行業協会(JATA)による業況調査が入っているところで、「緩やかな回復」が続く可能性が示されました。

 折しも、来週は「ツーリズムEXPOジャパン」を核とした「ジャパン・トラベル・ウィーク」が始まります。ツーリズムEXPOジャパンへの出展社・団体は970を超え、前後の商談会や来日したバイヤーのFAMツアーなども含めて「世界最大級」の複合イベントとなる予定で、海外、国内、訪日のすべてについて市場拡大への寄与が期待されます。

 ツーリズムEXPOジャパンについて触れておきますと、25日は商談会で申込受付が終了していますが、26日の業界日はまだ来場登録が可能です(リンク)。また、27日と28日は一般のお客様がどのようなブース、あるいは展示に興味を持たれているか、どのような料理が売れているかを知るチャンスといえます。

 関東圏にお住まいでないとなかなか参加するのも難しいかもしれませんが、純粋にイベントとしても大規模で各種のステージパフォーマンスも見応えがありますので、チャンスがあれば是非会場に足を運ばれ雰囲気だけでも体感されることをお勧めします。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2014年9月第3週:9月14日0時~9月19日17時)
第1位
エチオピア航空 12月に成田/アディスアベバ線開設、B787-8使用(14/09/16)

第2位
「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」が誕生、女性客の沖縄誘致で連携(14/09/16)

第3位
エア・カナダ、関空/バンクーバー線再開、15年5月に(14/09/16)

第4位
タイ国際航空、B787-8を羽田線に投入、264席(14/09/14)

第5位
東京モノレール、50周年でパレード実施-HKT48とコラボで乗車券も(14/09/16)

第6位
大韓航空、冬ダイヤでソウル/秋田、大分線再開、国交省に申請(14/09/14)

第7位
モンゴル、送客へJATAが委員会設立へ、新空港など追い風も(14/09/18)

第8位
海外旅行業況、緩やかな回復継続、ビジネス需要が増加(14/09/17)
国内旅行業況、3期ぶりに改善-京阪神が2桁増に(14/09/17)

第9位
博物館・美術館ランキング、世界1位はシカゴ美術館-トリップアドバイザー(14/09/16)

第10位
ニュージーランド航空、休暇申請書キャンペーンで有休取得に協力(14/09/14)