滋賀大津・おごと温泉の旅(2) 秘仏や文化財公開

 三井寺では11月も特別公開が続く。11月21-23日は唐院大師堂で国宝・日本三大不動黄不動尊画像を拝観することができる。拝観料は1万円。国宝・金色不動明王像(黄不動)は日本三不動のひとつ「黄不動」で知られる。独尊の不動明王を描いた現存最古の仏画。本来は阿闍梨(弟子たちの模範となる高僧)しか拝することが許されない秘仏だが、密教儀式を受けた人だけが奉拝できる。

 今しか見られない特別な時間
11月7-23日には国宝・光浄院客殿、国宝・勧学院客殿を特別公開。拝観料は400円。国宝・光浄院客殿は、日本の住宅建築の源泉となった書院造の代表的遺構。室町時代後期の庭園も名勝史跡に指定されている。国宝・勧学院客殿は光浄院客殿とともに書院建築の代表的遺構。慶長5年に毛利輝元によって建立された。

 如意輪観音坐像、智証大師坐像(御骨大師、中尊大師)、黄不動尊立像、文化財収蔵庫を900円で拝観できる特別拝観券もある。

 西教寺では10月1日-12月7日のうちの土休日(10月10-17日は非公開)には重文・坂本城陣鐘、重文・聖観音像、重文・石灯籠を収蔵庫で特別公開。拝観料は500円。元三大師、聖徳太子を祀ってある本堂御厨子も特別公開する。拝観料は100円。

 このほかの事業として10月1日-12月7日まで西教寺で「ちょこっと関西歴史たび事業」を実施。本堂御厨子特別ご開帳や収蔵庫特別公開、ウォーキングガイドツアー、梵字のお話とブレスレットづくりが体験できる。大津市歴史博物館事業として10月11-24日まで「智証大師円珍生誕1200年企画展『三井寺 仏像の美』」を行う。観覧料は大人1000円。びわこビジターズビューロー事業はスマートフォンを使った日本天台三総本山スタンプラリーを実施する。期間は10月1日-2015年3月31日。

 また三総本山へのアクセスを充実させるため、キャンペーン期間中の土日祝日に江若交通がバスを増便。JR大津駅のアクセスも充実する。

 

情報提供:トラベルニュース社