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プルマントゥール、15年新商品で白夜クルーズ訴求

  • 2014年9月18日

プルマントゥール・クルーズ国際セールスディレクターのジョージア・カパビアンカ氏 スペインのプルマントゥール・クルーズの日本地区総代理店を務めるジェイバは9月17日、2015年の日本市場向け商品発表会を開催した。5年連続で来日したプルマントゥール・クルーズ国際セールスディレクターのジョージア・カパビアンカ氏は、2015年商品についても、幅広い年齢層に受け入れられる価格設定や、スペインらしさを活かした雰囲気、国内外で複数の賞を受賞したクルーのサービスの質などをアピール。また、ドリンク料金を含むオールインクルーシブ制を採用していることも強調し、引き続き日本の旅行会社に認知度向上への協力を求めた。

 2015年商品では、2014年と同様にフラッグシップの「ソブリン」と「エンプレス」の2隻を使用。乗客数2852名のソブリンでは主力となる「メディタレニアン・ブリーズ 西地中海クルーズ(7泊8日)」など、西地中海周遊5コースを設定した。乗客数2020名のエンプレスでは、プルマントゥール・エア(EB)を利用した、出発・到着地別のノルウェー海フィヨルドクルーズやバルト海クルーズなど4コースを設定。そのほかエンプレスでは、ポジショニングクルーズとしてイベリア半島周遊クルーズなど3コースを設定した。

ジェイバ営業部長の西川量通氏 エンプレスの新商品「白夜クルーズ(7泊8日)」については、ジェイバ営業部長の西川量通氏が「絶対に売れる」と強調。同商品はノルウェー北部のボードーと最北部のラクスエルブを結ぶクルーズで、ノールカップやロシアのムルマンスクなどを経由する。ボードー発は5月30日と6月13日、ラクスエルブ発は6月6日と20日に出発。旅行代金は大人1名1695ユーロから4055ユーロで、地中海の7泊8日クルーズに比べて高めの設定となっている。そのほかポートタックス204ユーロ、チップ72ユーロを徴収する。

 なお、利用者からの要望などを受け、来年からはオールインクルーシブ制とは別の料金体系も設定する考え。11月頃に正式に決定する予定で、現時点での予約については、従来のオールインクルーシブ制を適用できるという。

 西川氏は、日本市場向けには1組あたり100ユーロを割り引く「ハネムーン割引」や、1家族あたり100ユーロを割り引く「ファミリー割引」を導入していることを説明。また、両船に日本人スタッフは乗船していないものの、乗船ハンドブックや日本語版メニューといったギブアウェイなどを質・量ともに充実させ、日本人利用者への情報提供に注力している旨を強調し、旅行会社には「説明などに要する時間を大幅に軽減できる」とアピールして理解を求めた。

 プルマントゥールによれば、同社クルーズの利用者は半数以上がスペイン人で、約1割が中南米人。その他の市場についてはいずれも規模は小さいという。西川氏によれば日本人はアジアでは中国人に次いで多く、近年は前年比約30%増の伸びを維持。今年については他社大型クルーズなどの影響を受けるものの、昨年の水準は維持したい考えだ。