ホテル知床の旧運営会社が特別清算、ホテル営業は継続

  • 2014年9月8日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、北海道斜里郡斜里町ウトロ香川にある「ホテル知床」を創業したケーアンドケー(旧社名:株式会社ホテル知床)が8月22日に釧路地裁網走市部から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約18億円。

 ホテル知床は1953年4月創業で地域では最古参といい、客室数が271室、総収容人数が915名とオホーツク管内では最大規模。2005年の知床の世界遺産登録の効果もあり、2007年3月期は売上高が15億2174万円でピークに。しかし、その間も収益は低迷し債務超過となり、2008年3月期以降は地区への観光客減によって売上も低下した。2013年3月期の売上高は7億7899万円となっていた。

 こうした状況下で知床第一ホテルの傘下に入り、2013年4月には会社分割により新たに株式会社ホテル知床を設立して営業権を譲渡。旧株式会社ホテル知床はケーアンドケーに照合を変更し、2013年5月8日に開催された株主総会の決議で解散していた。宿泊施設のホテル知床は現在も知床第一ホテルのグループ内で営業を継続している。