航空機内での電子機器使用制限、9月1日から緩和-離着陸時のデジカメ可に

  • 2014年9月3日

 国土交通省は9月1日から、航空機内における電子機器の使用制限を緩和した。携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラなどの電子機器は、航空機の安全な運航に支障を及ぼす恐れがあることから、国交省では航空法で機内での使用を制限している。このたび、欧米で電子機器の仕様に関する方針が変更されたことを踏まえ、制限の緩和を決定した。

 制限緩和では、作動時に通信用の電波を発射しない、機内モードにした携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラ、DVDプレイヤーについて、使用の制限を撤廃。離着陸時も利用できるようにした。ただし、一部のヘリコプターなどの機体については、上空飛行中を除き、ドアが閉まってから開くまでは使用禁止としている。

 また、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パソコンのうち機内モードでBluetoothや機内無線LANシステムに接続しているものや、機内の電子機器同士で無線をおこなうもの、無線式ヘッドホン、マウスなどについても規制を緩和。ボーイングB787型機、B777型機、エアバスA380型機、A320型機など、通信などに必要な電波に対する耐性がある機材で使用制限を撤廃した。

 通常モードの携帯電話やタブレット端末、パソコンなど、航空機外の設備と無線通信を実施する電子機器やトランシーバー、ラジコン、無線式マイクなどについては、着陸後、滑走路を離脱して誘導路に入った時から使用可能とする。誘導路がない空港の場合は、着陸後、滑走が終了して駐機場に向かった時が対象となる。