豪・NSW州、7年ぶりのミッション来日、QFとプロモーションも
オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州(NSW州)政府観光局は8月27日、7年ぶりとなる「ジャパン・ミッション2014」を開催した。同州では、昨年に日本局長として新堀治彦氏は起用するなど日本市場への再投資を進めているところ。新堀氏はセミナー冒頭、「日本はすごく大切なマーケット。力を入れてマーケティングをおこないオーストラリアの復活、シドニーの復活をめざしていきたい」と意欲を語った。
新堀氏によると、2013年4月から2014年3月にNSW州を訪れた日本人は14万5000人。2014年1月から12月では前年同期比10%増の16万人を目標に掲げる。目標達成に向けては、まずシドニーへのツアー拡充をめざす考えで、今回のミッションも商品造成のタイミングを考慮して実施期間を決定した。
また、昨年からはカンタス航空(QF)と協力して3年間のプロモーション活動をおこなっているところ。昨年はビルボード広告、山手線の車内モニターや中吊り広告などを実施し、2年目となる今年も詳細は検討中であるが交通広告やタイアップなどを予定している。
さらに、同局は2020年までに訪問者の支出を2倍の366億豪ドルにする目標に向けたマーケティング活動も実施中で、新堀氏は「今後も継続して旅行業界と一緒になってやっていきたい」とコメント。現地支出の増加に向けては、「シドニーを中心としてブルーマウンテンズ、ポートスティーブンス、ロードハウ、ハンターバレーなどのプロダクトを組み込んだ商品造成を呼びかけていく」考えだ。
このほか、セミナーではQFが成田/シドニー線について説明。QF日本地区営業本部長の新谷重則氏は「非常に順調に推移している」とコメントした。また、年末年始の定期便については、ほとんど満席であることから臨時便を運航すると発表。使用機材はB747-400型機で、12月27日に19時30分日本発便、帰国需要が集中する年明けは1月2日、3日に21時45分シドニー発便を運航する。
なお、ジャパン・ミッション2014は東京のほか、名古屋と大阪で開催。NSW州から、ブリッジクライム・シドニー、ムーンシャドウ・クルージーズ&ポートスティーブンス4WDツアーズ、ラディソンブルーホテル・シドニー、シーニック・ワールド・ブルーマウンテンズ、シーリンク&キャプテンクック・クルーズ、シドニーオペラハウスの6社から担当者が来日。セミナーでそれぞれのプロダクトについて説明した。