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LCC3社、お盆は約30万人運ぶ、新興CRRも7GとBC堅調

  • 2014年8月28日

 ピーチ・アビエーション(MM)とジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)のお盆期間(2014年8月8日~8月17日)の利用実績で、3社合計の座席数は内際合わせて33万4460席、旅客数は29万3079人となり、利用率は87.6%となった。JWは昨年末からの運航のため前年との比較はできないが、MMとGKの2社は旅客数、座席数ともに2桁の伸びを達成している。

 MMは、国際線が座席数45.0%増の3万1320席、旅客数40.8%増の2万7988人、国内線は座席数16.2%増の9万5400席、旅客数10.2%増の8万4639人となり、利用率は国際線が2.7ポイント減の89.4%、国内線が4.9ポイント減の88.7%と前年を下回った。

 GKは国内線のみの運航で、座席数が26.4%増の15万9300席、旅客数が24.8%増の13万5618人と大きく拡大し、3社の中で座席数、旅客数が最多に。利用率は1.1ポイント減の85.1%であった。

 JWでは、国際線の座席数が1万4400席、旅客数が1万3203席、国内線は座席数が3万4040席、旅客数が3万1631席で、利用率は国際線が91.7%、国内線が92.9%と3社の中で最も高い数値を残した。

 8月1日付けで発表された予約状況との比較では、MMとGKは天候の影響もあって座席が予定よりも減少したが、旅客数は大きく積み増し。3社合計で3万人を超える間際需要を取り込んでいる。

 一方、スカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、ソラシドエア(6J)、スターフライヤー(7G)の新興航空会社4社は、傾向がやや分かれる結果となった。旅客数が前年を超えたのはBCの26.6%増のみで、座席数もBCが26.0%増、HDが1.5%増となった以外は前年割れ。

 ただし、予約率は7Gが87.8%と最も高く、前年比でも3.8ポイント上昇。7G以外ではBCが0.4ポイント増の84.5%と堅調であった。HDは2.2ポイント減の80.5%で、6Jは3.7ポイント減の77.2%と唯一8割を下回った。



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