KNT、産後ケアと育児支援の宿泊プラン、首都圏4ホテルで

  • 2014年8月25日

 近畿日本ツーリストは産前産後ケア推進協会と共同で、出産後の母親の心身ケアや育児支援をおこなう「産後ケア&レスパイト ホテルパッケージ」を開発した。9月1日からサービスを開始し、母子の愛着形成や育児、職場復帰支援のサポートをはかる。首都圏ホテル4軒で年間200名から300名の利用をめざす。

 パッケージの主な対象は、初めて出産を経験した産後3ヶ月から8ヶ月の母親と赤ちゃん。助産師が事前カウンセリングや体調の確認などをおこない、産後特有の心身の変化を踏まえてオーダーメイドでオリジナルのケアプランを作成し提供する。母乳マッサージやベビーマッサージ、離乳食の始め方の伝授など、ケースに合わせて適したサービスを実施。子どもの一時預かりなど、母親が休息(レスパイト)を取れるようにする機会も設けた。パッケージは1泊2日が基本プランで、顧客の希望に合わせ3泊4日まで対応可能だ。

 宿泊先は首都圏の4軒のホテルを設定。禁煙ルームでダブルベッドの部屋に宿泊する。希望によりベビーベッドの設置にも対応するほか、カフェインレスの飲み物や、おしりふき・おむつ用のゴミ箱やベビーソープ、ベビーバスチェア、哺乳瓶洗浄セットなどの赤ちゃんグッズを用意するなど、産後の滞在にふさわしい環境のホテルを選んだ。

 ホテルは東京都の「セレスティンホテル」「リーガロイヤルホテル東京」「庭のホテル」と、千葉県の「別邸 海と森」。旅行代金は、宿泊料金に加えて母親の夕朝食、助産師費用、カウンセリング料、プランに応じたケア費用込みで、例えばセレスティンホテル1泊2日の場合、大人1名8万円。別途父親の夕食などの手配も可能だ。

 今後は大阪や名古屋などにエリアを拡大し、サービスを提供していく。また、引き続き産前産後ケア協会とともに研究を進め、ケアサービスを拡充していくとした。